ものづくりからライフスタイルの提案、
そして、地域のコミュニティの創造を。
Nanao pottery
七尾佳洋さん、うた子さん

七尾さんのまちなか暮らし-木之本編-

函館市出身の七尾佳洋さんと、高槻市出身の七尾うた子さんは、お互いに陶芸家として日本全国で活躍されています。陶芸の修業時代に兵庫県で出会い、その後北海道で工房を構え20年間作陶を続けてこられました。地元のお客さんも増える一方で、次第に内地での展示会や取引店舗が増加してきたことと、分かれている住居と工房を一体化し、ライフスタイルも含めてものづくりを提案したいという思いが強くなり、移住を考えるようになったと言います。

移住先を長浜に決めたのは、うた子さんのご親戚のつてがあったことと、西日本と東日本どちらの地域へのアクセスも良好だったことでした。親戚の紹介で、いざない湖北定住センターに問合せ、約2年間も物件を探したのだとか。条件は、住居と工房に加え、ギャラリー空間も作れる余裕があることで、木之本の北国街道沿いの奥に長い空間は理想的だったと七尾さん夫妻。移住の苦労については、物件探しから契約、リノベーションまで何度も北海道から長浜に来る必要があったことと。仕事道具の引越が特に大変だったと振り返ります。

今後は作陶だけでなく、通りに面したギャラリーと通り庭の空間を使って、地域の人との交流の場や自分たちのライフスタイルの提案をしたいとうた子さん。かつての宿場町とはちがう、新たな交流の形が木之本で生まれています。

まちなか暮らしのアドバイス

住んでいる地域はどんなところですか?

一番感じるのは、住人同士の付き合いが近いこと。最初からざっくばらんにお話ができ、打ち解けるのが早かったように思います。特に子どもたちは私たち以上に地域に馴染んでいます。商店街の近くに学校もあるので、子どもたちには買い食いや寄り道がとても新鮮で楽しいみたいです。

魅力と苦労

北国街道のなごりがある落ち着いた町並みに、この地域に住む方々の営みがしっかりと感じられるのが魅力的です。また、木之本地蔵院が町全体を守っているような雰囲気があり、夜中まで灯る提灯の灯りが創りだす空間は幻想的です。醤油蔵や酒蔵など昔ながらの商いが今も脈々と続いていることも、町の魅力の一つになっていると思います。

物件探しのヒント

移住先の物件探しには、長浜に住む叔父、叔母の存在が大きかったです。いざない湖北定住センターや市役所との繋がりを作ってくれたことで、物件はもちろん、リノベーションのための補助金の摘要までのサポートを受けることが出来ました。そういった意味で地域との繋がりをつくるためのキーパーソンになる人と出会えるかが、一番重要ではないかと思います。